この計画は築25年の戸建て住宅のリノベーションプロジェクトです。
当初家族3人で暮らす計画として作られた住宅は、世代交代を経て5人家族の子供世帯に引き継がれました。
そのままの環境では子供二人分のスペースが足りておらず、生活者数の変化による空間不足を、デザインにより改善することが課題でした。
本計画では、日本古来の住居形態である「屋敷」に着目しました。屋敷（言葉通り屋根と床が固定されて、襖が可動する自由度の高い建物）は生活の自由度が高いことが特徴ですが、創意工夫しながら増減する世帯内人数に適応できるかつての日本の生活様式は、小さな空間で大きく暮らすヒントになると考えました。
nLDK様式から脱却し、家族内人口の変化に適応することを目指しました。
錦糸町の戸建てリノベーションでは日本古来の住宅形式を現代に再解釈をすることで、相対的狭さを解決しようと試みました。